「え、断れないの?」
「そうなんだよ、町内会の副会長の参加は必須なんだってさ、、」
「なんでせっかくの休みを町内会の旅行なんかに使わなきゃいけないのよ」
「俺だって、休みくらい家でゆっくりしたいよ」
こんな会話をしているのはとある家庭
町内会の副会長である一家の主の広瀬徹(とおる)とその妻瑞希(みずき)が、会長の命令で、町内会の旅行に行かなければならなくなったことに不満を言い合っているのだ
「やったー、旅行だー!!」
2人の不満をよそに、はしゃいでいるのは、広瀬家の一人息子である6歳の晃太(こうた)である
広瀬家は徹が、商社勤務の34歳のエリート
瑞希は31歳で、身長170cmのスタイル抜群かつ、顔も目鼻立ちがくっきりとした誰もが羨む美女
そして元気いっぱいの子どもの晃太と誰が見ても幸せいっぱいの家庭である
町内会での旅行に行くまでは・・・
この会話の3時間前に、町内会に出席した徹が、会長である矢田に突然言われた
「いや実は来月の初めの土曜に、町内会の親睦を深めるため、皆で温泉でも行こうかと思ってのぉ」
「温泉ですか、良いですね!あ、でもその日予定空いてたっけな。。」
賛同するかのように答えた徹は、その言葉とは裏腹に、休みが潰れることと瑞希も嫌がることを予想し、断ろうと考えていた
「何を言ってるんじゃ!副会長の家族は参加必須じゃぞ。こうして前もって言っておるんだから必ず予定を開けておくようにな」
「ははは、わかりましたよ」
(はぁ、これは瑞希にどやされるな。。)
案の定、瑞希にそのことを伝えて今に至る
「町内の人達だって、皆絶対嫌がってこないわよ」
瑞希の言う通り、最近広瀬家と同じ世代の人達は町内会の集まりに乗り気ではなく、参加率も悪い
広瀬家だって町内会の副会長でなければ絶対に参加などしないのだ
「それに私あの会長さん苦手なのよね」
「どうしてだ?」
「以前、近所であったとき私の身体をジロジロ見てきたのよ」
「はは、そんなの気のせいだろ。矢田さんも一応奥さんはいるし、60歳を超えてるんだからそんな元気じゃないって」
「いやあれは絶対いやらしい目で見てた。あなたはいつも他人事なんだから!」
「そんなことないよ、とりあえず来月初めの土曜は空けといてよ」
「はぁ、、、ほんと面倒くさい」
町内会旅行の前日
「ほんと申し訳ない!明日の午前中に仕事が入っちゃって、瑞希と晃太で先に皆と旅館に行ってもらって良いか?仕事終わったら、おれもすぐ向かうからさ」
「嘘でしょ?ほんとあなたっていつも急なんだから。あなたがいないと私がずっと会長さん達と会話しなきゃいけないじゃない」
「仕事だからしょうがないだろ。午後にはすぐにはおれも行くし、同じ町内の人達なんだから仲良く会話くらいしろよ」
「わかったわよ、早く仕事終わらせてきてよね」
そして当日を迎えた
当日は町内会で最寄り駅に集合し、そこから皆で電車で旅館に向かう計画であった
この日は気温が高く、瑞希は黒のノースリーブのニットにジーパンとスニーカーという格好で向かった
約束通り、瑞希が晃太を連れて最寄り駅に行くと、そこには絶望的な光景が広がっていた
集まっていたのは、会長の夫妻と3人の男だけであったのだ
しかも3人の男は、50代の松田と下川、60代の村井という男で、見た目は全員そろって中肉中背
いずれも独り身で、あまり清潔感がなく、話しづらい雰囲気の男たちだ
実際に瑞希はその男たちと会っても挨拶をする程度で、まともに話したことすらないのだ
(ほんとに私たち世代の人達が一人もいないじゃない、この人達と丸一日一緒に過ごすなんて最悪。。)
そんなことを思っている瑞希に会長の矢田が声をかける
「おー広瀬さん、おはよう。旦那さんはどうしたんじゃ」
「主人は午前中に仕事が入ったらしくて、午後に一人で来るんだそうです」
「そうなのか、休みなのに大変じゃのぉ」
そんな会話をしていると、瑞希は会長のにやりとした表情と、身体をジロジロと見る目線を感じた
(うわまたこの感じ。気持ち悪い、、、)
瑞希はそのすぐ直後に、さらなる不快感を感じる
他の男達も瑞希の身体をにやにやしながら、ジロジロと見ていたのである
自分の今日の服装に少し後悔をする瑞希であったが、どうすることもできず、目線を気にせず、宿に向かうことにした
電車の中では、瑞希は会長の夫人、晃太と会話をしていたのだが、通路を挟んだ席で、会長含めた4人の男たちが何やらコソコソと話していた
「いやぁしかし、広瀬さんの服装も身体もたまりませんな」
「あれで一児の母とは思えんのう」
「そうじゃろ、わしもいつもあの身体を見て、いつかこの手で・・と思ってるんじゃよ」
「愛想もあまり良くないのが逆にそそるんじゃよ。この手でひぃひぃ言わせたいと思ってのぉ」
「ははは、しかし会長も元気ですな。でも確かに私も同感です」
「私たちの好きな”アレ”でいじめてあげたいですなぁ」
4人はそんな奇妙なことを話していたのであった・・
宿につくと、玄関で靴を脱いであがることになっており、瑞希が靴を脱ぐと、脱いだ靴を見た会長が話しかけてきた
「あら瑞希さん、靴が大きいのぉ」
「はい身長も大きいので、、」
「確かにそうじゃの、足は何センチなんじゃ」
「26.5cmです」
(いちいちそんなこと聞いてくるんじゃないわよ)
スタイルは抜群だが、昔から足が大きいことがコンプレックスだった瑞希は、何も気にせず足のサイズを聞いてきた会長に苛立ちを感じた
「そうかそれは大きいのぉ。良いことじゃ・・」
「良いこと?」
「いやいや何でもない」
瑞希は会長の不自然な言葉を一瞬気にするも、すぐに忘れて部屋へと向かった
部屋は2つあり、男性部屋と瑞希と会長夫人、それから晃太の3人の部屋にわかれていた
ただ荷物をおいてすぐ、少し大きめな男性部屋に集まるよう言われた
男性部屋に行くと、4人の男たちはすっかりくつろいでいる様子だった
瑞希たちも端の方に座るが、そんな中晃太が畳の上を走り回っていた
「晃太!ちゃんと座りなさい」
「いやぁ元気で良いじゃないですか」
瑞希が晃太を注意すると、松田がすぐさまそう言った
「ほんと、落ち着きがなくてすみません」
「これくらいの歳の子なんだから、当たり前ですよ」
「男の子は元気が一番じゃ」
続けて他の男たちが晃太をかばうように言った
(そこまで悪い人達じゃないのかしら・・)
それでも晃太は落ち着かないので、怒った瑞希は晃太を無理矢理捕まえ、晃太の脇腹をこちょこちょとくすぐった
「ははははは、お母さんやめてーーっ」
「じゃあ大人しくしていられる?」
「わかったからやめてぇぇ」
大人しくすると約束した晃太の言葉を聞いて、瑞希は晃太を解放した
「はぁ、、おかげで暑くなっちゃたわよ」
そう言って、瑞希がおろしている髪の毛を後ろで縛ろうと、腕を上げて、後ろで髪の毛を束ねたしたその瞬間
(え、まさか、、)
男たちの目線が一斉に、露わになった瑞希の腋の下に向いたのである
それに気づいた瑞希は、すぐ様髪を結んで腕を下ろし、気持ち悪さに顔が青ざめたが、舐められたら負けだと思い、負けじと男たちを睨みつけた
(良い人達だと一瞬でも思った私が馬鹿だった。なんなのよこの人たち、ほんと気持ち悪い・・・)
そんな状況だというのに、無慈悲に瑞希の携帯に1通のメッセージが届いた
「ほんとにすまん!仕事がトラブっていて、夜まで終わりそうにない。晃太と二人で旅行楽しんできてくれ!」
今日は宿に行けないという徹からのメッセージであった
(噓でしょ、、あなたなしに今日コイツらと過ごせっていうの。。)
「瑞希さん、どうしたの?」
会長夫人が、青ざめた様子の瑞希に心配そうに声をかける
「旦那が仕事が終わらず、今日は来れないようでして。。」
その言葉を聞いた瞬間、男たちが半分笑みを抑えるような表情で
「いやぁそれは残念ですなぁ」
「ほんと休日だというのに仕事熱心な男じゃのぉ」
「残念ですが、今日は旦那さんのことは忘れて楽しみましょう」
などというが、そう言って男たちが口を開けたときに見えるボロボロの歯が、より一層瑞希の不安を煽った
実は今回の徹の一件は、全て最初から仕組まれたものであった
徹の会社の取引先は会長の知り合いなのだが、会長がその知り合いにお願いして、今日に合わせて無理矢理仕事を入れさせていたのである
計画通りになった会長含め、その計画を知っていた男たちは、皆目を合わせてニヤついていた
奇妙な雰囲気が漂っていたが、そこで突然松田が口を開いた
「そういえば、この宿には卓球場があるそうですぞ、皆でやりませんか」
「おーいいですなぁ」
と他の男たちも賛同する
「やったぁ、卓球やりたい!」
と晃太も喜んでやりたがる
瑞希もあまり乗り気ではなかったが、晃太のためを思い、卓球に参加することにした
卓球は思いのほか盛り上がり、瑞希も晃太を楽しませようと必死に動き、しっかり汗をかいてしまった
「かなり動きましたし、そろそろ風呂に入りますかな」
そう下川が言うと、皆は卓球を切り上げ、風呂場へと向かった
瑞希もかなり汗をかいたので、お風呂へ入りたいうという気持ちが強かったが、会長夫人に裸を見られることに抵抗があり、食事をとったあとに晃太と入ることにした
その頃男風呂では4人と男たちが会話をしていた
「いやぁしかし瑞希さんの身体はたまらんのう」
「卓球をしている時なんて、胸がボヨンボヨン揺れとったぞ」
「汗をかなりかいているようで、いやらしい匂いも漂ってきてましたしなぁ」
「そうじゃなぁ、いやしかしワシらが腋に目をやったのは気づかれたのかのぉ」
「かなり睨まれましたしねぇ」
「でもあんな生意気な小娘を”アレ”で悶えさせてる姿を想像するとたまらんのぉ」
「いやぁ私も想像しただけでヨダレが出ちゃいますねぇ、、」
そんな不気味な会話をしながら、良い歳をした男たちの黒い肉棒はギンギンになっていた
風呂から上がると食事の時間で、大きめな部屋である男部屋に皆が集まり食事をすることになっていた
食事は懐石料理でカニやすき焼きなど豪華な食事が並んでいた
皆が食事を楽しみ、瑞希も美味しい食事には満足し、これが終わったら風呂に入り、あとは寝るだけ。明日にはこの旅行も終わるからもう一踏ん張りと内心思っていた
食事を終えると男たちはまだ酒を嗜み、瑞希にも飲むように言った
瑞希はあまり乗り気ではなかったが、お酒が得意であることに加え、この旅行も残り少なく、少しだけ付き合うかと考え、一緒に飲むことにした
21時をまわった頃、晃太が眠いと言い始めた
それを聞いた瑞希は、そろそろ晃太とお風呂に入ることを切り出そうとしたが、すかさず会長が会長夫人に対して言った
「婆さんや、晃太君を部屋に連れて行って一緒に寝てあげてもらっても良いかの。瑞希さんも普段働いてばっかりじゃから、今日くらいゆっくりさせてあげたくてのぉ」
「わかりました、全然大丈夫ですよ。お婆ちゃんと一緒に寝に行こうか、晃太君」
だが瑞希もこの場を抜け出したいので
「いえいえ申し訳ないので、大丈夫です。晃太もお風呂に入れなきゃだめですし」
と断ろうとする
「もう晃太君も眠いじゃろうし、明日の朝入れてあげたらどうじゃ」
「そうですよ、私も眠いので全然気にしないてください」
会長の一言に加え、会長夫人もそう言ってきたので、瑞希は断ることはできず、もうしばらく男たちと5人で飲むことになってしまった
「お母さん、おやすみ」
「おやすみ、晃太。お利口にしているのよ」
そう言って晃太と会長夫人が出て行った
二人が出ていくと、部屋の空気が途端に変わったことを瑞希は感じた
男たちは何やらニヤニヤとしている
今まであまり口を開いてこなかった会長と同年代くらいの村井が
「瑞希さん、今日の旅は楽しかったかのう」
と聞いてきた
「ええ、まぁ、、、」
瑞希が無愛想に答える
「でも何というか、ワシらは瑞希さんがあまり楽しんでいないように見えてなぁ」
「まだこの旅で瑞希さんの笑顔を見れていないですしなぁ」
「最後にワシらの手で瑞希さんを楽しませてあげないといかんのぉ」
そう言って男たちが距離を縮めてくる
「何をする気ですか?」
瑞希は嫌な予感がし、距離をとりながら、男たちを軽蔑するように横目で見ながら聞いた
「何をするって瑞希さんを楽しませることじゃよ」
「変なことはやめてください、今後町内でどうなっても知りませんよ」
「おうおう、怖いのう」
そういって会長は同様することなく手を瑞希の胸あたりに近づけてくる
瑞希が咄嗟にその手を払いのけようとしたその瞬間・・
(ビクッッ!)
予想もしていない感覚が身体に走り、瑞希は思わず反応してしまった
背後にいた下川が瑞希の背中を指でなぞってきたのだ
「ちょっと何するんですかっ」
そう下川に怒鳴り、このままではまずいと思った瑞希は、すぐさま立ち上がって部屋を出ようとする
「おい、捕まえろっ」
会長がそう言うと会長含め4人の男が立ち上がり、50代の松田が何とか瑞希の腕を掴んで足止めをし、それに続いた他の男たちも瑞希の身体をがっちり掴んで床に押し倒した
「ちょっと放しなさいよっ、あなたたち何やってるかわかってるの!これから普通に生活できなくなるわよ」
男たちはそんな瑞希の言葉をよそに、気持ち悪い笑みを浮かべ、瑞希の手足を押さえながら瑞希の全身をじろじろと舐めるように見回す
必死に男たちの腕を振り払おうと、瑞希は身体を激しく抵抗させるが、いくら年寄りと言っても、4人の男に手足を抑えつけられれば、全く振り払うことができない
それよりか瑞希が身体を激しく動かすことで、豊満な胸が左右に揺れ、それがさらに男たちを興奮させた
瑞希の腕を抑えていた会長と松田は、その腕を瑞希の頭の上に真っ直ぐ伸ばすように持っていき、瑞希はIの字の状態で抑えつけられてしまった
ノースリーブを着ていた瑞希のきれいな腋が露わになり、それを見た男たちの鼻息が荒くなる
ムッチリと肉付きの良い腋に、堀の深い腋の下の部分。そんないやらしい姿を見て会長が瑞希の耳元で囁く
「瑞希さん、たまらん身体じゃのぉ」
「キモイのよ!臭いから顔を近づけないで」
「おぉ何て口の悪い女じゃ、、、お前さんは人のことを言えるのかのう」
そういうと会長はゆっくりと自分の顔を瑞希の綺麗な腋に近づけて動きを止めた
会長の鼻と瑞希の腋が今にも触れそうなところにある。そこで会長は思いっきり息を吸うように匂いを嗅いだ
「い、いやっ、、何してんのよっ!やめなさいっ、、」
「・・・おぉぉ、これはとんでもない匂いじゃ」
瑞希は朝から動いており、卓球などで汗もかいた上で、まだお風呂にも入っていなかったので、いくら普段匂いに気を遣っている瑞希といっても、この時の腋に至ってはとても良い匂いとは言えなかった
「ほらお前さんたちも嗅いでみぃ」
会長がそう言うと、今まで抑えていた衝動が一瞬ではちきれたかのように、男たちは一斉に瑞希の身体の匂いを嗅ぎ始めた
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